麻衣ロード、そのイカレた軌跡⑥/伝説のあの夏…、ファーストレジェンドは奇跡を生んだ!
壮絶の川原/その4
祥子&剣崎
「親分…、始まりましたよ!」
「ああ…」
おい、おい…
あんな子で、麻衣の相手が務まるのか…
...
「しかし‥、随分と”普通なの”が出てきましたね」
「ああ…」
能勢の言う通りだ
フツーの女の子じゃねえか、アレじゃあ…
南玉連合に入ってはいるんだろうが…
「場合によっては、止めには入った方がいいんじゃないんですか?麻衣さんに殺されちゃったら、いくらなんでもまずいですよ…」
「そうだな…。まあ、しばらくは様子を見よう」
俺たち二人は、缶ビールを飲んでのリラックスモードがぶっ飛んだわ
...
戦いは始まったぞ!
すでに私の目に入った二人は、野獣と化していた
これが、さっきまで普通の女子高生だったあの子なのか…
信じられない…
...
今まで、この横田に麻衣がムキなるのがどうしてもわからなかった
リエを使って故意にケガを負わせたり、カレとの仲を裂くために卑劣なワナを仕掛けた場では、15人以上で取り囲んだり…
しかし、この横田はそんな麻衣の悪魔のような所業にも屈することはなかった
むしろ、その麻衣に対して自分をギラギラさせていった
その普通の女子高生が、この火の玉河原で”あの”麻衣を相手に猛ってる…
...
今、たった一人で20人を蹴散らし、敵のど真ん中で麻衣とタイマンに持ち込んだよ、あの子…
少なくとも気迫では麻衣に負けていない
体力なら上背と脚力で横田が上だろう
それに持久力だって…
麻衣より下とは考えずらい
しかし、これはケンカであって、体力比べで数値を競うものではない
ケンカの場数では、おそらく麻衣とは比較にならないだろうし…
...
ところがだ…
序盤の横田の動きを見ただけでて、考えが変わったよ
横田のヤツ、フェンスパイプを縦横に振り下ろし、戦い方はケンカのツボを得てるぜ…
度胸も座ってるし、咄嗟の判断…、いわゆるカンもいい
なんて野郎だ、コイツ…
都県境はこんな普通の女子高生まで猛らせるってるのか…
...
闘いが始まって数分…
「親分…、何だか麻衣さん、苦戦してるんじゃないですか…?」
「ああ…」
どうなってるんだ…?
麻衣を相手に一歩も引かず、あの娘、ほぼ五分五分でやり合ってる
なにしろ気遅れがなく、ここからも麻衣に勝るとも劣らない”殺気”が届く…
フツーの女子高生から殺気かよ…
俺はこの辺りで、二人の戦いが、単なるガキのケンカでは終わらないことを予感した…
祥子&剣崎
「親分…、始まりましたよ!」
「ああ…」
おい、おい…
あんな子で、麻衣の相手が務まるのか…
...
「しかし‥、随分と”普通なの”が出てきましたね」
「ああ…」
能勢の言う通りだ
フツーの女の子じゃねえか、アレじゃあ…
南玉連合に入ってはいるんだろうが…
「場合によっては、止めには入った方がいいんじゃないんですか?麻衣さんに殺されちゃったら、いくらなんでもまずいですよ…」
「そうだな…。まあ、しばらくは様子を見よう」
俺たち二人は、缶ビールを飲んでのリラックスモードがぶっ飛んだわ
...
戦いは始まったぞ!
すでに私の目に入った二人は、野獣と化していた
これが、さっきまで普通の女子高生だったあの子なのか…
信じられない…
...
今まで、この横田に麻衣がムキなるのがどうしてもわからなかった
リエを使って故意にケガを負わせたり、カレとの仲を裂くために卑劣なワナを仕掛けた場では、15人以上で取り囲んだり…
しかし、この横田はそんな麻衣の悪魔のような所業にも屈することはなかった
むしろ、その麻衣に対して自分をギラギラさせていった
その普通の女子高生が、この火の玉河原で”あの”麻衣を相手に猛ってる…
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今、たった一人で20人を蹴散らし、敵のど真ん中で麻衣とタイマンに持ち込んだよ、あの子…
少なくとも気迫では麻衣に負けていない
体力なら上背と脚力で横田が上だろう
それに持久力だって…
麻衣より下とは考えずらい
しかし、これはケンカであって、体力比べで数値を競うものではない
ケンカの場数では、おそらく麻衣とは比較にならないだろうし…
...
ところがだ…
序盤の横田の動きを見ただけでて、考えが変わったよ
横田のヤツ、フェンスパイプを縦横に振り下ろし、戦い方はケンカのツボを得てるぜ…
度胸も座ってるし、咄嗟の判断…、いわゆるカンもいい
なんて野郎だ、コイツ…
都県境はこんな普通の女子高生まで猛らせるってるのか…
...
闘いが始まって数分…
「親分…、何だか麻衣さん、苦戦してるんじゃないですか…?」
「ああ…」
どうなってるんだ…?
麻衣を相手に一歩も引かず、あの娘、ほぼ五分五分でやり合ってる
なにしろ気遅れがなく、ここからも麻衣に勝るとも劣らない”殺気”が届く…
フツーの女子高生から殺気かよ…
俺はこの辺りで、二人の戦いが、単なるガキのケンカでは終わらないことを予感した…