命令教室
頭を抱えながら後ずさりをした純子は、そのまま教室から飛び出していく。


「純子!」


未来がその後をおいかける。
しばらく二人分の足音が廊下に響いていたけれど、それが急に途絶えた。
そして「いやああ!!」という未来の絶叫。

私はグッと奥歯を噛み締めて自分のテスト用紙を確認した。
そこには67点という点数がつけられていたのだった。
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