王子様との奇跡な恋をⅢ


時計の針が12時を指す。



ルナ「穂高さん来ないね。」



唯一「一応連絡入れてみたけど返信無い。」




ルナ「迷子?」



唯一「唯人さんに限ってそれは無いんじゃない?あ……。」



ルナ「なに?」



唯一「最初に会った時に道案内した。」




ルナ「迷子じゃん。」




唯一「私探してくるね。」



ルナ「1人じゃ危ないよ。」



唯一「大丈夫。ルナは仕事に戻って。じゃあお先に!」




ルナ「うん。」





*廊下



生徒1「いやー結局誰もスイカ割れなかったな。」



生徒2「俺一応剣道部なのに割れなかったのショック。」



生徒3「お前剣道部だったの?」




生徒2「うん。昨日から。」



生徒たちの会話に思わずコケてしまった。




唯一「昨日からじゃ無理だよ。」



去っていく生徒を見送りながら呟いた。
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