上司の甘い復讐



翔太さんはゆっくり振り返る。

そして、私たちを見て一瞬驚いた。

だけどすぐに真顔になり、


「なんだお前ら」


冷たい声で言う。

その声が、胸をズキッと刺す。



違うの、私はただ……


必死に心の中で言い訳をし翔太さんを見上げるが、彼は私と目を合わせようともしない。

そして愚かな酔っ払い山村君が、これまたとんでもない言葉を吐くのだ。



「僕、大倉さんのこと、大好きなんです」


翔太さんは刺すような瞳で山村君を睨む。

そして凍りつく声で言ったのだ。


「勝手にしろ」


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