上司の甘い復讐




「臭っ!無理!ハゲ!!」


「おい、ハゲは余計だろ」


翔太さんはそう言って、その汚れたシャツを脱ごうとする。

だけど慌ててそれを制する。


「こんなところで脱いだら、犯罪でしょ!?」



翔太さんは不服そうに私を睨み、そっぽを向く。

そして相変わらず不機嫌な声で呟いた。


「帰るぞ。……覚えておけよ」


その悪役さながらの台詞を吐き出して歩き始める。

その後ろを慌てて追った。


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