上司の甘い復讐





そのまま翔太さんは、私に近寄らなかった。

私にまでゲボを移すのが嫌だったのだろう。

そんなさりげない優しさが好きだ。

そして当然のように、翔太さんのマンションへ向かう。



翔太さんは言った。

「花火大会が終わったら、抱くから」

もちろんその言葉を忘れていないし、いよいよだとドキドキする。





マンションの扉を開けると、大好きな翔太さんの香りがした。

だけどそれに混ざって香る、山村君の酸っぱい匂い。

翔太さんは顔を歪めてシャツとハーフパンツを脱ぎ、ゴミ袋にそれを突っ込む。

そんな姿を見て笑いながらも、ドキドキは止まない。

現れた翔太さんの体は程よく筋肉がついていて、なんだかセクシーで、頭がくらくらする。

そしてこの身体に抱かれると思うだけで、もう全身が熱くなるのだった。



< 169 / 349 >

この作品をシェア

pagetop