上司の甘い復讐
「なあ、嫌がってるぞ」
私の大好きな声が聞こえた。
その声を聞いた瞬間、胸がどきんと甘い音を立てた。
彼のことでずっと悩んでいたのに、やっぱり彼じゃなきゃ駄目だと思う。
そして、圭介が怖かったから、安堵の気持ちで涙まで出そうになる。
今日の私はずっと涙を堪えている。
私の後ろに翔太さんが立っていた。
私を気にして追いかけてくれたのだろう。
泣きそうになるのを必死で我慢して、平静を装う。
だけど、圭介は思わぬ邪魔者が入ってイラついているのだろう。
「ハゲ崎、どいてよ!!」
翔太さんを思いっきり睨んで言った。
「ハゲ崎に関係ないじゃん!!」