上司の甘い復讐



それで、あの花火大会の日の悪夢を思い出した。

山村君は酔っ払って暴走して、ゲボを翔太さんに吐きかけたのだ。

挙げ句の果てに、覚えていないとか。

無理だ、あんな山村君、本当に私の手に負えない。

考えたくもないけど、酔っ払った山村君なら私を襲いかねない。

ゾゾーッと背筋が凍った。




「私、やっぱり一人で……」


そう言いかけた私に、


「大倉。お前も来い」


翔太さんが言う。

助け舟を出してくれるのは分かるけど、私はこれ以上翔太さんと麻理子さんを見たくない。

私の気持ちも理解して欲しい。


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