上司の甘い復讐



酔っ払った……

そうか、私は酔ってしまったんだ。

だから瞬間移動したわけではなく、翔太さんが運んでくれたのか。

そして、私が酔い潰れている間、翔太さんと麻理子さんは二人楽しくしていたのか。

考えれば考えるほど、さらにイラつきが増す。

そんな私の気持ちなんて知らない翔太さんはさらに続けた。


「それにお前、山村といちゃつきやがって。

お前の相手は俺じゃないのか」


その瞬間、とうとうブチっとキレた。

私は枕を引っ掴み、力任せに翔太さんに投げつける。


「あんたに言われたくないよ!」


なんていう、これまたみっともない怒鳴り声とともに。


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