上司の甘い復讐
私の顔は固まっていた。
なんだか怪しい男だと思っていたけど、圭介ってストーカーの気があるのだろうか。
それに、
「川崎さんのこと、圭介も知ってるよね?」
私は慌てて告げる。
私は仕事中であって、デート中である訳ではない。
したがって、圭介にこれ以上邪魔をされたくはない。
それなのに圭介は、
「あー!ハゲ崎か!!」
なんて大声で言い始める。
おまけに、
「全然ハゲてないじゃん!
イケメンじゃん!!」
なんて笑い始めた。
だからうるさいと慌てて制す。