上司の甘い復讐





胸をドキドキ言わせる私は、


「し、知り合い?」


平静を装ってハゲ崎に聞く。

すると彼は怪訝な顔で頷いた。


「知り合いっていうか……同僚の元カレみたいで」


胸がずきんとする。


「俺、そいつの彼氏だって濡れ衣かけられているんだよ」


「そっか……」


何も言えない私は、ただどぎまぎして答えるだけ。

それでもその同僚が私だと気付かないハゲ崎は、話し続けたのだ。



「俺、そいつに嫌われてハゲ崎だとか言われてるんだけど、そいつすごくいい人なんだよ」



……え?

ハゲ崎って呼んでいること、バレていたの!?

その前に、私、いい人なの!?


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