甘さはひかえめで。
卓球のとこに名前を書き直すこともできたけど…
人数多いし意味ないかと思って八神くんの言うことを聞いたのは私。
無理矢理だったのは間違いでもないけど…茜くんに悪い印象を与える言い方だったかもしれない。
「あっでも!
一緒のチームになってくれるって言ったから、ぼっちになることはないと、思う…」
「は?一緒のチーム?」
チーム決めでハブられてると思われないように、茜くんに心配をかけまいと言ったはずなのに
茜くんの声は一層低く、不機嫌なものに変わった。
「女子同士で組むべきじゃない?
友達つくるならその方がいいと思うけど?」
「あっ、そうだよね!
ちゃんとチーム決める時には、女子のチームに混ぜてもらおうと思う!」
まだチーム決めしたわけじゃないし、他の人のところに入れて〜って言えば変えれるかもしれない。
「……気をつけろよ。
八神ってやつ、なにしてくるかわかんないから」
「? うん…」
茜くんが私の頭をぐしゃぐしゃと雑に撫でてくる。
……気をつけろって、そんな危ないことしてくるかな?
まぁ茜くんが言うんだから、気をつけるに越したことはないよね。