甘さはひかえめで。



本当に悪いとこはいっぱい出てくるなぁ、なんて思ってたら

八神くんがまわりにいた男の子たちをぐるっと指さした。


「乃々、コイツらみんな球技大会のチームメイトな」

「……え?」


紹介(?)された男の子たちが『よろしく』と言う。


え…ちょっと待ってよ。


「わ、私っ、
女の子のチーム入れてもらうし!」


茜くんの提案を無駄にしたくない…!


「は?
俺と一緒のチームなるっつったろ」

「いや、それは八神くんが勝手に言っただけで…」

「あと女子は7人だし、
こっちは男子5人しかいないし?
だから女子1人こっち入らないといけないからー」

「えぇ…」


女子4人男子2人とかでバラけさせればいいじゃん…!


「乃々が来ればちょうどいいじゃん」


変なこと言ってる?とでも言いたげに、あたりまえにそう言う八神くん。


あぁ…なんでこんなに八神くんは俺様なの?

もっと相談しようぜ…。


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