完全無欠の超モテ生徒会長に、ナイショで溺愛されています。


だって、会長の顔がさっきよりも近くて。


会長のきれいな指先が、わたしの手に軽くこすれる程度に触れて……。


こんな至近距離で見つめられるの、慣れてなくてどうしたら……っ。



「ここ、記入漏れてるよ?」

「……え?」


「珍しいね。更科さんが書き忘れちゃうなんて」


「あっ……す、すみません。ありがとうございます、すぐに記入します……!」


はぁ……わたしが変に意識しちゃったせいだ。


会長は、ただわたしの書き漏れを教えてくれただけ。


少し目が合って、指が触れたくらいで……過剰に意識しすぎ。


……と思ってたんだけれど。


記入が終わって、パッと顔をあげると。

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