零愛ー俺が必ずこの子を守るー
#8 過去
【桃季side】
ーー((……好きだ、せりな…っ、))
それは溢れ出すように俺の口から
ポロリ、と零れ落ちた。
ーー((わたしも…っ、んっ…、桃季が好き…))
俺の言葉を聞いた芹奈は
目の前で嬉しそうに微笑んでいた。
もちろん、芹奈の事は好きだ。
あの言葉に嘘はない。
でも…
正直、手を出してしまった自分が正しいかどうか俺は分からなかった。
まだ…時々思ってしまう。
俺なんかが芹奈のそばにいていいのか、って。
芹奈の笑顔を見る度、俺はいっつも……
心のどっかで、申し訳なさが込み上げる。
こんな幸せ
どう受け止めたらいいのか分からなかった。
だって芹奈から海里さんを奪ったのは、
紛れもなくこの…
俺なのだから──────。
ーー((……好きだ、せりな…っ、))
それは溢れ出すように俺の口から
ポロリ、と零れ落ちた。
ーー((わたしも…っ、んっ…、桃季が好き…))
俺の言葉を聞いた芹奈は
目の前で嬉しそうに微笑んでいた。
もちろん、芹奈の事は好きだ。
あの言葉に嘘はない。
でも…
正直、手を出してしまった自分が正しいかどうか俺は分からなかった。
まだ…時々思ってしまう。
俺なんかが芹奈のそばにいていいのか、って。
芹奈の笑顔を見る度、俺はいっつも……
心のどっかで、申し訳なさが込み上げる。
こんな幸せ
どう受け止めたらいいのか分からなかった。
だって芹奈から海里さんを奪ったのは、
紛れもなくこの…
俺なのだから──────。