別れを決めたので、最後に愛をください~60日間のかりそめ婚で御曹司の独占欲が溢れ出す~
『いつもフロアで副社長の方をうっとり見てたじゃない。想いが通じて良かったわね。まあ、私は未来ちゃんが幸せになるのなら、相手はだれでも構わなかったんだけど』
冗談めかしながらも、心から祝福してくれているのがわかった。
ちなみに桜衣の婚約者は『副社長、俺に長期出張を命じて桜衣と引き離しておいて、自分はさっさと結婚するなんて酷すぎないか』と本気で拗ねているらしい。もしかしたら桜衣の結婚も早まるかもしれない。
「そういえば、あんたたちはお屋敷には住まないの?」
メイク道具を片付けながら雪成が聞いてくる。
「うん、しばらくは和くんのマンションに住むことになってる」
未来としては嫁としてこの屋敷に入るのは一向にかまわないのだが、和輝の『新婚の時くらいふたりきりで過ごしたい。屋敷には未来を構いたい人間が多すぎる』という冗談だか本気だかわからない主張により、元のマンションにそのまま住み続けている。
「まあ、茶水なら会社も近くて便利でしょうけど……てゆうか、未来仕事続けるんだっけ?」
仕事を続けることに和輝は反対はしておらず、無理がない程度なら未来の好きなようにすればいいと言ってくれている。
冗談めかしながらも、心から祝福してくれているのがわかった。
ちなみに桜衣の婚約者は『副社長、俺に長期出張を命じて桜衣と引き離しておいて、自分はさっさと結婚するなんて酷すぎないか』と本気で拗ねているらしい。もしかしたら桜衣の結婚も早まるかもしれない。
「そういえば、あんたたちはお屋敷には住まないの?」
メイク道具を片付けながら雪成が聞いてくる。
「うん、しばらくは和くんのマンションに住むことになってる」
未来としては嫁としてこの屋敷に入るのは一向にかまわないのだが、和輝の『新婚の時くらいふたりきりで過ごしたい。屋敷には未来を構いたい人間が多すぎる』という冗談だか本気だかわからない主張により、元のマンションにそのまま住み続けている。
「まあ、茶水なら会社も近くて便利でしょうけど……てゆうか、未来仕事続けるんだっけ?」
仕事を続けることに和輝は反対はしておらず、無理がない程度なら未来の好きなようにすればいいと言ってくれている。