愛されていないはずの婚約者に「貴方に愛されることなど望んでいませんわ」と申し上げたら溺愛されました
プロローグ


「貴方に愛されることなど望んでいませんわ」


婚約者のノア・ヴィアーズにセレア・シャルロットは紅茶を飲みながら優雅に告げた。

何故、このような礼儀知らずなことを王族であるノア・ヴィアーズに告げたのか。

理由は簡単である。

伯爵令嬢セレア・シャルロットは婚約破棄を望んでいるのだ。

ノア・ヴィアーズとセレア・シャルロットが通っている貴族御用達の学園は、今ある噂で持ちきりだ。


「ノア・ヴィアーズがある男爵令嬢と恋仲である」

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