愛されていないはずの婚約者に「貴方に愛されることなど望んでいませんわ」と申し上げたら溺愛されました
もちろんセレアだって、始めからそのような噂を信じていた訳ではない。

あの光景を見てしまうまでは・・・

物語は2日前に遡る。

学園からの帰り道、馬車で街を通っていたセレアは噂の男爵令嬢リア・セルナードとノア・ヴィアーズを見つけた。

いや、見つけてしまったのだ。

王族であるノア・ヴィアーズが男爵令嬢の首にペンダントをつけてあげていた瞬間の出来事だった。

そのペンダントはどうみても男爵令嬢が手に入れられる代物とは思えない程素晴らしい輝きを放っていた。

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