愛されていないはずの婚約者に「貴方に愛されることなど望んでいませんわ」と申し上げたら溺愛されました
では、どうすれば穏便に婚約破棄を出来るのか。

セリアが考えた方法は二つ存在した。

一つ目は、あの男爵令嬢リア・セルナードに王族に見合うだけの価値を見出すこと。

つまり男爵令嬢リア・セルナードを「女神の子」に仕立て上げる。

「女神の子」とはこの国では、教会に認められた見目の美しい令嬢でこの国の女神に愛されている娘のことを指す。

もっと言えば、学園卒業時で一番教養があり、成績が優秀な令嬢を教会がそう呼ぶのだ。

基本的に「女神の子」は王族の婚約者が選ばれるのだが、学園で一番「女神の子」に近い存在である私が今から故意に手を抜けばリア・セルナードにもチャンスはあるだろう。

二つ目は、王族ノア・ヴィアーズと男爵令嬢リア・セルナードの仲を多くの国民から応援させるものにすること。

幸い国民はロマンス小説の様な恋に憧れがある。

そのために侍女に密かに国民に「王子は学園で運命の人に出会った」と噂を流す様に命じた。
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