イケメンくんは地味子に夢中
RINとして活動していたときの身長とあまり変わらないはずなら、これくらいの身長だし。

声がもろ凜花。

まさかな。俺の勘違いだ。

こんなところに凜花が来るわけない。



「えっと、今日編入してきた島田凜花です。一応隣の席だから挨拶しておこうと思って……」

「ふーん。そう。よろしく」



は?え?

島田凜花?

なにもないように振る舞ったつもりだけど。

さすがに動揺を隠せない。本物?

ほんとに凜花なのか?



「あっうん。よろしくね」



え?

俺のこと覚えてない?

しかもなんであんな地味な格好……。

RINだってバレたらやっぱりまずいのか。

とりあえずここにいたらさすがに顔が緩みそうだ。一旦教室を出よう。

凜花と同じ空間にこれ以上一緒にいると顔面崩壊が始まりそうだったため、教室をあとにし、屋上に続く階段の踊り場で今の状況を整理する。

RINが引退して、今は島田凜花で。

凜花が所属していた事務所が関わっているとかか?

風月学園のセキュリティは全国トップクラスだと聞くし、それなら凜花がここに来たのも納得だ。



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