君にキュンして恋をした
綾斗side
【綾斗side】
「まつむらーっ!」
「キャー!」……
「ファンサ、しなくていいのかよ」
「なんだよ、ファンサって」
「……」
少し後ろを安藤さんと歩く
片瀬さんを見て言う。
「俺は片瀬さんにしか興味ない、って」
「一途だなー、綾斗は」
翔太は3階からのぞく先輩達を見つめた。
「人気者は違いますねぇ…」
正直、こうやって騒がれるのは好きじゃない。
「……なぁ」
翔太が珍しく険しい顔をして言う。
「これだけ人気なら、分かってると思うけど、なんかあってもおかしくねぇぞ?」
「え?」