君にキュンして恋をした
ちょっと拗ねるわたし。けど…
ハートの花火よりも。
花火に照らされたその寝顔の方が。
断然かわいいことに気づく。
「かわいい…っ」
なんてかわいいの…!
あぁ…、もう……。
「…大好き」
ひとりごとのようにつぶやいたその言葉に。
「…俺も………」
返ってきたのは…多分寝言。
「……」
なんか夢…みてるのかな。
「ふふっ…」
わたしも綾斗くんの手を握りながら、
目をつぶった。
スー…スー……
2人の寝息がゆっくりと重なった保健室。
「綾斗ー、乃愛っちー…」
「……」
「あ。寝てる…」
「うそっ!ほんと?わぁーほんとだ!
2人寄り添って寝てる…っ。かわいー…」
パシャ…
「ほら奈子っちー、
写真なんか撮ってないで行くよー」
「はいはいー…」