転生アラサー腐女子はモブですから!?

半信半疑

 さて、どうしたものか……

 多勢に無勢。正面切って打つかるのは余りにも悪手だ。

(やはり、あのヒョロ男どちらかの脇腹に短剣を突き刺し、怯んだ所を体当たりして道を作るしかない。まさかアイツらも私が短剣を持っているなんて思わないだろう)

 チャンスは一度きり。

 背中に隠し持った短剣の柄を強く握り締めたアイシャは、狙いを定めヒョロ男を見据え走り出した。
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