【電子書籍・コミカライズ決定】イケオジ王弟殿下との白い結婚〜君を愛するつもりはないと言われましたが、なぜか旦那様は過保護に溺愛してきます〜

 にっこりと笑ったジェラルド様の表情に見惚れて、その言葉の意味を聞き損なってしまった。
 けれど、そんなに重要な内容ではないに違いない。
 精霊の加護をもらって、精霊に愛されているからといって、特別何か恩恵を受けたことはないのだから。

 そんなことを思っていると、なぜかヒョイッと抱き上げられた。
 まるで子どものように……。

「あの!?」
「とりあえず、食事だ」

 そのまま、椅子に座らされる。
 エスコートと違うそれに、私は混乱するばかりだ。

「もう……。子どもではないのですよ?」

 頬が膨らんでしまっている自覚がある。
 私の表情を見たジェラルド様は、失態に今気がついたとでもいうように視線をそらした。

「すまない……。あまりに可愛らしいものだから、つい」
「妻を抱き上げて椅子に座らせる旦那様がどこにいるのですか」
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