【電子書籍・コミカライズ決定】イケオジ王弟殿下との白い結婚〜君を愛するつもりはないと言われましたが、なぜか旦那様は過保護に溺愛してきます〜

 不安そうな響き。
 ジェラルド様の眉間のしわは、きっと取れることがない。
 だって、次の言葉でも、私を心配するような響きは消えないのだから。

「──散歩は、こなすものではなく、楽しむものだと思うのだが」
「楽しめと仰るなら、善処します」
「何か違う!?」

 ああ、どうしよう。このままでは、ジェラルド様の眉間のしわが深くなる一方だ。
 そんなの、私の望むことではない。
 いつも、苦しいばかりだった王太子の婚約者としての生活を続けてこられたのは、王宮に行けば王弟殿下であるジェラルド様に、ごくまれにお会いできたからなのだから。
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