a Piece of Cake.
わたしがカナダへ渡ったら、あっという間に肥る自信がある。
「奈緒さんが和菜さんの方に行くこともある?」
湊ちゃんの質問に和菜さんがにこりと笑う。
「あるある。奈緒、すらっとしてるからモテるよ」
「え、どっちから?」
「どっちもお」
「惚気なの? 今私たち惚気聞かされてる?」
きゃっきゃと笑い、和菜さんへプレゼントを渡して別れた。
飲みに行こうよ、と誘われたけれど「折角二人の水入らずなんだから」と湊ちゃんと一緒に電車へ乗った。
「楽しかったね」
「久々に涙出るくらい笑った」
「和菜さん面白い。ずっと奈緒さんと一緒にいてほしい」