a Piece of Cake.

なんでも、家の中が綺麗になり、ご飯が美味しくなり、シャツにアイロンがかけられるそうだ。
正直羨ましい。わたしも大事にするから、奥さん欲しい。

「奥さん?」
「あ、この前買ったメロンのゼリー美味しかったよ。ジュレの部分の酸味が……」
「誰が、誰の奥さん」

ゼリーの話を遮り、聡現くんは言った。

わたしは夕美さんを示し、それから聡現くんを示した。

「夕美さんが、聡現くんの奥さん」
「えっ」
「んなわけねーだろ」
「え?」

引き攣った笑顔を見せる夕美さんに、溜息を吐く聡現くん。

え。

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