a Piece of Cake.
毎回それを全て忘れて、楽しんで終わってしまう。
「まあただ、重いって分かってくれるのかな」
「いやーそこは大丈夫でしょ、最初に言ってたし」
「でも知ってるのと納得するのは意味が違うでしょ……」
「それはさ、木谷さんに聞いてみれば?」
尤もな意見をもらい、わたしは頷いた。
なので、木谷さんに会って尋ねてみた。
「あの、わたし、結構連絡する頻度が高くて……」
どういう話の流れでそう口にしたのか覚えていない。酔っていた。
木谷さんは目をぱちくりさせてから、明るく笑った。
「え、全然来てないよ?」