a Piece of Cake.

蒸し暑い。
散歩しようだなんて、甘かった。

季節は夏真っ盛りで、気温は上昇中。温暖化は進むばかり。南極の氷はどんどん溶けて、電気代は嵩む。

近くのショッピングモールへ入って涼む。カフェチェーンを見つけて、吸い寄せられた。

あ、ミルクレープがある。
おいしそう。

ふらりと看板の前に立ち、ふと聡現くんを思い出す。

実はあれから一度もclairに行ってない。
ケーキは食べたい、けど、何となく足が向かない。

もう一杯励まされちゃったから。

結局、ミルクレープは食べずアイスコーヒーだけ飲んでモールを出た。

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