夢見る夢子は、元アイドルに運命を感じてしまいました!




「お腹すいただろ?
今から昼ごはん作るから、ゆっくりしといてよ。」

「あ、ありがとうございます。」



嬉しいけど、気になるなぁ。
私、手伝わなくて良いのかな?
一応、居間でテレビを見て寛いだフリをしつつも、たっくんのことがとても気になっていた。
包丁で手を切ったり、焦がしたりしないかな?
何を作ってくれるのかな?
たっくん、普段は何を食べてたのかな?
あ、ホームレスだったら、自炊なんて出来ないよね?



(大丈夫かなぁ?)



視線はテレビに向いているけれど、記憶に留まることなく、すり抜けていく。
嬉しい気持ちと心配が、頭の中を支配していた。



考えてみれば、男性に作ってもらったことなんて、今までなかったんじゃ…
記念すべき一人目がたっくんだなんて、幸せだなぁ。



(あ……)



嫌なこと思い出した。
おじいちゃんとお父さんに作ってもらったことがあったよ。
でも、おじいちゃんやお父さんは身内だし、『男性』って感じじゃないよね?



(うん、除外、除外!)



たっくんが初めての人…



(え!?)



初めての人だなんて、なんか変なこと考えちゃった。
もう私ったら、何考えてるのよ。恥ずかしい!
< 39 / 192 >

この作品をシェア

pagetop