夢見る夢子は、元アイドルに運命を感じてしまいました!
「まさか、ミュージカルを知らないのか?」

「えっ!?ミュ、ミュージカル!?」



あぁ…歌って踊る…
そっか、芸人さんじゃなくて、ミュージカル俳優だったんだ!
へぇ~…ミュージカルはまだ見た事ないけど、どんなものかはなんとなくわかるよ。
それは良いんじゃない?
たっくんは、歌もダンスも得意なんだし、そりゃあピッタリだよね。



「……ダメかな?」

「い、いえ、すごく良いと思います。」

うん、絶対良いよ。



「そう?俺、ミュージカルやれそう?」

「は、はい!合ってると思います。
でも、どうしてミュージカルを?」

「あぁ…アメリカに行った時に見て…けっこうショックを受けたんだ。
ダンスは完璧だし、地声でホール中に響くようなセリフを言うんだ。
俺も一応、歌とダンスで芸能界にいたけど、俺とはレベルが違うって思ったんだ。」

「それでミュージカル俳優になろうと思ったんですね。」

たっくんは、首を振った。



「いや、その時は思わなかった。
ただ、打ちのめされただけだった。
それから、しばらく何の目標もなく暮らしてて…もう生きてることさえイヤになってた。
その時、ふとあのステージを思い出して…それが、生きる力を与えてくれたんだ。」

「そう…なんですね……」
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