幼馴染みとの契約交際が溺愛必須に変更されました。
布越しにすっと指先で撫でられる。それだけで、そこがすでにどれほどの湿り気を帯びているか、わかってしまった。触った側も気づいたようで、
「もう濡れてる。すごい感じてるんだな」
嬉しそうに言われて、頬だけでなく、顔全体が熱くなる。いたたまれなくて顔を覆ってしまった手を、そっと、けれど有無を言わせない力で剥がされた。右手首をシーツの上に縫い止められる。
「恥ずかしがるなよ」
「だ、だって」
「嬉しいんだよ。俺が触って、由梨が感じてくれてるのが」
そう言った唇が近づいて、また重ねられる。
さっきは余裕がなかったけど、今は、交わすキスを甘いと感じた。唇も舌も、混ざり合う唾液も。
そうしているうちに、気づけばお互い、何も身につけていない状態になっていた。子供の頃を別にすると初めて見る倫之の裸は、予想していたよりも引き締まっていて、しばし見惚れるぐらいだ。
けれど腰から下には視線をやるのが恥ずかしく、つい逸らしてしまう。……とはいえ、視界の端にはどうしても、気になるモノがちらちらと入ってくるのだけど。
私がそんなことを気にしていると気づいているかどうかはさておき。