今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~
 エステルが目指していたラストダンジョン前の村にはまだ遠いが、発展自体は安定期に入ったといっていい。

 思っていたほど細かいところまで手を出さなくても、勝手に新しい道具の生産や、大浴場や学校といった施設の建築が行われるため、冬に入ってからのエステルは暇を持て余すことが多くなった。

 さすがにエステルの力をもってしても冬場に畑で野菜を栽培することはできず、レナーテと魔道具作りに励んだり、フェンデルに盤上遊戯を教えて遊んだり、ディルクに木彫りの置物の作り方を教わったり、レスターと料理に勤しんだりして日々を過ごした。

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