冴えない令嬢の救国譚~婚約破棄されたのちに、聖女の血を継いでいることが判明いたしました~
「ちゃんと思い出せた?」
「いいえ。頭が痛むのでもう一度寝かせてください」
「嘘おっしゃい。丸一日も眠っていたのだから頭はすっきりしてるはずよ」
再び現実逃避を試みるべく後ろを向いた肩をはっしと掴み、再びセシリーを正対させると、彼女は名乗りを上げた。
「私は、レミュール・ホールディ公爵令嬢。あなたと同じ王妃候補ということになるかしら。そしてここは……ジェラルド様のための離宮の離れ。王妃候補たちの修養所にあたるわね」
「し、修養所……? 王妃候補たちの……」
聞くだけで何だか恥ずかしくなってしまったセシリーが両手をこすり合わせるのを見て、レミュールはくすっと笑った。
「心配しなくていいわ。今ここに居るのはあなたを含めて三人だけだし……ジェラルド様は王太子としてその辺り弁えていらっしゃるから、未だにここの女性とはそういう関係にはなっていない。それがあなたがお手付きにならないという保証にはならないのでしょうけど」
「はあ……」
「いいえ。頭が痛むのでもう一度寝かせてください」
「嘘おっしゃい。丸一日も眠っていたのだから頭はすっきりしてるはずよ」
再び現実逃避を試みるべく後ろを向いた肩をはっしと掴み、再びセシリーを正対させると、彼女は名乗りを上げた。
「私は、レミュール・ホールディ公爵令嬢。あなたと同じ王妃候補ということになるかしら。そしてここは……ジェラルド様のための離宮の離れ。王妃候補たちの修養所にあたるわね」
「し、修養所……? 王妃候補たちの……」
聞くだけで何だか恥ずかしくなってしまったセシリーが両手をこすり合わせるのを見て、レミュールはくすっと笑った。
「心配しなくていいわ。今ここに居るのはあなたを含めて三人だけだし……ジェラルド様は王太子としてその辺り弁えていらっしゃるから、未だにここの女性とはそういう関係にはなっていない。それがあなたがお手付きにならないという保証にはならないのでしょうけど」
「はあ……」