冴えない令嬢の救国譚~婚約破棄されたのちに、聖女の血を継いでいることが判明いたしました~
「……は、はい!」
目の前では憎悪を滾らせるふたりの兄弟が、互いを傷つけ合い、罵り合う……。
(こんなこと、させちゃいけない……)
「オーギュストさん、離して下さいよ!」
「邪魔をするなラケル君、これは娘を掛けた真剣勝負で……むっ!?」
割り込もうとするラケルを押さえていたオーギュストたちをすり抜けて……セシリーであってセシリーでない者はそう呟くと、庭で斬り結ぶふたりの方を目掛け、マーシャと共に駆ける。
「――おおおおおぉっ!」「――うあああああぁっ!」
大きく息を荒げ、苦痛によろめきながらも、今まさに全力の斬撃を放たんとするふたり。それに怯えの色も見せず、セシリーはリュアンに、マーシャはジェラルドに体当たりするようにぶつかってゆく。
「「止めてぇっ!」」
目の前では憎悪を滾らせるふたりの兄弟が、互いを傷つけ合い、罵り合う……。
(こんなこと、させちゃいけない……)
「オーギュストさん、離して下さいよ!」
「邪魔をするなラケル君、これは娘を掛けた真剣勝負で……むっ!?」
割り込もうとするラケルを押さえていたオーギュストたちをすり抜けて……セシリーであってセシリーでない者はそう呟くと、庭で斬り結ぶふたりの方を目掛け、マーシャと共に駆ける。
「――おおおおおぉっ!」「――うあああああぁっ!」
大きく息を荒げ、苦痛によろめきながらも、今まさに全力の斬撃を放たんとするふたり。それに怯えの色も見せず、セシリーはリュアンに、マーシャはジェラルドに体当たりするようにぶつかってゆく。
「「止めてぇっ!」」