冴えない令嬢の救国譚~婚約破棄されたのちに、聖女の血を継いでいることが判明いたしました~
「……な、なんだ」
「ねえ……ゼル様、ひどくありませんか? 曲がりなりにも一応婚約相手だったのに、私のことまったくわかってくれてなかったんじゃないですか?」
「そ、そんなことはない……」
「じゃあちゃんとこっちの目を見て話せますよね? はい、顔を上げて」
拘束を解かれ、渋々といった表情でラナを見上げたジェラルドは、次の瞬間言葉を失くす。ラナの目から光るものが零れていたからだ。
「バカな人……そんな大きな体をしてるのに、本当に気は小さくて細やかで……人のことばっかり考えていて、すぐ自分の身を省みないで突っ走ってしまうところ、レイアムとちょっと似てますね。でも、そんなあなたたちが私、大好きでしたよ。……できることなら、ずっと傍にいて見ていたかった」
「ラナ……」
ジェラルドがラナの流れる涙を掬い上げるように指で拭く。
ラナはその手を愛おしそうに握ると、空を見上げた。
「ねえ……ゼル様、ひどくありませんか? 曲がりなりにも一応婚約相手だったのに、私のことまったくわかってくれてなかったんじゃないですか?」
「そ、そんなことはない……」
「じゃあちゃんとこっちの目を見て話せますよね? はい、顔を上げて」
拘束を解かれ、渋々といった表情でラナを見上げたジェラルドは、次の瞬間言葉を失くす。ラナの目から光るものが零れていたからだ。
「バカな人……そんな大きな体をしてるのに、本当に気は小さくて細やかで……人のことばっかり考えていて、すぐ自分の身を省みないで突っ走ってしまうところ、レイアムとちょっと似てますね。でも、そんなあなたたちが私、大好きでしたよ。……できることなら、ずっと傍にいて見ていたかった」
「ラナ……」
ジェラルドがラナの流れる涙を掬い上げるように指で拭く。
ラナはその手を愛おしそうに握ると、空を見上げた。