元彼専務の十年愛
後半戦でようやく試合が動き、1対0で惜敗した。
颯太はミスをしたメンバーを励まし、明るく周りを労っていた。
負けてしまったものの、3年生も当然後輩たちの頑張りを讃えてくれた。
グラウンドの片付け後、駅へ向かう部員たちの少し後ろを、愛花と会話しながら歩いた。
「惜しかったねえ。もう少し時間があったら流れが変わってたかもしれないのに」
「そうだね」
「でも、高瀬先輩はやっぱりすごかったね。最後までチームを引っ張っててさ」
「…うん」
颯太の足は大丈夫なんだろうか。
心配しながら、ふと、前にいるメンバーの中に颯太の姿が見えないことに気づいた。
後片付けの時はちゃんといたのに、用事でもあって先に帰ったんだろうか。
いや、こんな日に用事なんて…
胸騒ぎがしてぴたりと立ち止まる。
「愛花、私忘れ物したから取りに行ってくる」
「ち、ちょっと、紗知?」
愛花の戸惑いの声を背に、駆け足で学校へと戻った。
颯太はミスをしたメンバーを励まし、明るく周りを労っていた。
負けてしまったものの、3年生も当然後輩たちの頑張りを讃えてくれた。
グラウンドの片付け後、駅へ向かう部員たちの少し後ろを、愛花と会話しながら歩いた。
「惜しかったねえ。もう少し時間があったら流れが変わってたかもしれないのに」
「そうだね」
「でも、高瀬先輩はやっぱりすごかったね。最後までチームを引っ張っててさ」
「…うん」
颯太の足は大丈夫なんだろうか。
心配しながら、ふと、前にいるメンバーの中に颯太の姿が見えないことに気づいた。
後片付けの時はちゃんといたのに、用事でもあって先に帰ったんだろうか。
いや、こんな日に用事なんて…
胸騒ぎがしてぴたりと立ち止まる。
「愛花、私忘れ物したから取りに行ってくる」
「ち、ちょっと、紗知?」
愛花の戸惑いの声を背に、駆け足で学校へと戻った。