私の担当医。
数分後
先生は診察セット一式と
点滴を持って戻ってきた。
「これから一緒にいるためにはきちんと病気と向き合ってよくしていかないといけない。わかるよね?」
「...」
「いやいやばっかり言ってたらいつまで経ってもどこにも行けない。俺も頑張るから一緒に病気と戦おう」
「...」
俯いて黙っていたら
わたしのほっぺをもって顔をあげられた
目の前には橘先生の顔。
「すず俺の彼女になって。」
え、何言ってるの?
「ダメだよ。病気の彼女持つと大変だよ」
「そだな、だから医者の俺にしかすずの彼氏は務まらない。」
「...」
「どんだけわかりやすく接してもすずが不安になって俺の前から消えた。彼女になれば少しは安心するだろう。俺はすずのものだしすずも俺のものだ。」
「先生、好き」
「返事は?」
「先生がいいなら...
お願いします。」
「よし。これからすずは患者でもあり彼女でもある。もちろん彼女だからって甘くはしない。
今まで通り、いや今まで以上に管理させてもらう。イヤイヤ言っても知らない。わかった?」
「...え。」
「一緒に頑張ろうな」
大好きな大好きな先生の笑顔がみれた
いつも怒ってるのに
不意の笑顔がキュンとする
「こんな私を...ありがとう」