そして消えゆく君の声

 暗い夕方。憂鬱な雨。

 けれど、足取りは軽やかで。


「人って、話してみないとわからないよね」


 ひとり呟いてひとり頷くと、踏み込んだ砂利道が返事のように短く鳴った。
  
 
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