結婚の条件は愛を捧げることでした
「水穂は馬鹿だね」

「急に何ですか!?」

「水穂が俺のことを好きになるだけで、俺に愛をくれるってことなんだよ。だから、俺には存分に甘えればいい」

「甘えるってどうすればいいんですか・・・?」

そんな言葉がつい口から溢れてしまった。

「うーん、そうだね。水穂が疲れた時は、俺が眠るまで頭を撫でてあげるよ」

「子供扱いじゃないですか!」

「違うよ。好きな子を甘やかしたいだけ」
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