結婚の条件は愛を捧げることでした
そう言って、朔馬さんが私に近づき、頭を撫でる。

顔に熱が集まるのを感じた。


「どう?愛がどんなものか分かりそう?」


「心臓がドキドキしすぎて壊れそうです」


「早く恋を分かって、お姫様。・・・なんてキザ過ぎるかな?」


朔馬さんが恥ずかしそうに笑う。
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