契約妻失格と言った俺様御曹司の溺愛が溢れて満たされました【憧れシンデレラシリーズ】
「それは俺も同じだ。もちろん福神漬けに対する権利は平等だが、それはカレーの割合に合わせるというものだ。そもそもこれはケーキのお礼なんだろう?」
「そ、それとこれは別問題です……! お礼はカレーで福神漬けは含まれません」
「いや、カレーと福神漬けはセットだろう」
そんなことを言い合ううちに、なんだか笑いが込み上げてきて、噴き出しくすくす笑ってしまう。
和樹の方も、同じように噴き出して肩を揺らして笑っている。
「優秀だと評判の君が、こんなことにこだわるとは思わなかったよ」
「和樹さんこそ……!」
笑いが止まらなかった。
普段は三葉商船の本社ビルのてっぺんにいる人が、真面目な顔をして福神漬けにこだわるのがおかしかった。
楓の頭に彼はそっと手を乗せる。
「次からカレーを作る時は福神漬けを山ほど買っておくんだな」
そう言って柔らかく微笑んでから、流しの水を止めて、カレー皿を手にキッチンを出ていった。
頭に感じた温もりと『次から』という言葉に楓の鼓動がとくとくとくとスピードを上げていく。
自分でも知らなかった自分の中の熱い思いが、彼に向かって走りだすのを感じていた。
ダイニングテーブルにカレー皿を並べる和樹の背中を見つめながら、楓は昼間の亜美の言葉を聞いていた。
『恋に落ちる時は一瞬です』
「そ、それとこれは別問題です……! お礼はカレーで福神漬けは含まれません」
「いや、カレーと福神漬けはセットだろう」
そんなことを言い合ううちに、なんだか笑いが込み上げてきて、噴き出しくすくす笑ってしまう。
和樹の方も、同じように噴き出して肩を揺らして笑っている。
「優秀だと評判の君が、こんなことにこだわるとは思わなかったよ」
「和樹さんこそ……!」
笑いが止まらなかった。
普段は三葉商船の本社ビルのてっぺんにいる人が、真面目な顔をして福神漬けにこだわるのがおかしかった。
楓の頭に彼はそっと手を乗せる。
「次からカレーを作る時は福神漬けを山ほど買っておくんだな」
そう言って柔らかく微笑んでから、流しの水を止めて、カレー皿を手にキッチンを出ていった。
頭に感じた温もりと『次から』という言葉に楓の鼓動がとくとくとくとスピードを上げていく。
自分でも知らなかった自分の中の熱い思いが、彼に向かって走りだすのを感じていた。
ダイニングテーブルにカレー皿を並べる和樹の背中を見つめながら、楓は昼間の亜美の言葉を聞いていた。
『恋に落ちる時は一瞬です』