故意な恋~ある執事の日常~


そういうところはやはり晴人さんと一緒で、改めて二人は似た者同士の親子だな、と思った。


夕食の時間となった頃、少し遅れて晴人さんが帰ってきた。

「依里、遅くなってごめんね」

「いえ、今日もお仕事お疲れ様です」

晴人さんは流れる動作で、頬にキスを贈ってくれた。

(やっぱり、そっくり)

思わず笑みが零れてしまった。
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