欲求不満な旅人達 (1st)

依存症

汽車に乗って北上する

奴隷の体に移ってどこにいたのかは知らない

ずいぶん離れた町にいたらしい

そこでエドガーとソアラに出会うとは都合がよすぎる

そして一緒にその街に行くことになるとは思ってもみなかった

エドガーたちも仕事で滞在しただけで土地勘はないらしい

到着したら日が暮れていた

宿を取る

宿にある飲食店で夕食を済ませることにした

肉料理とビールを頼んだ

料理の味付けが濃い

ビールで洗い流しながら食べる

なんとなくビールから不思議な香りがした気がした

アルコールの度数が強いのかもしれない

シャロンは1杯で酔い始めて2杯目には出来上がっていた

ロビンは止めようとしていたが3杯目を頼んで途中で寝ていた

酒癖は・・・わるいというか・・・あっけない

食事を終わりにしてエドガーと2人でシャロンを運ぶ

ロビンとソアラはもう少し飲んでから戻ると言っていた

シャロンをベッドに転がす

気持ちよさそうに枕に顔を埋める

エドガーを誘う

彼は自分からは誘わないが拒みもしないようだった

優しくしてくれる

耳元で「もっと」

というとそれにこたえてくれる

どうやら私は・・・この体になってからセックスの依存症になったらしい

まぁ、売られて変態にいろいろなことをされてたら、普通が物足りなくなるのは・・・

・・・あたりまえか?

こんなに優しくされてするのは経験がなかった

気持ちがいい

複数の手や性器に犯される不思議な感覚とはまた違う

不安の中で心がすり減りながら感じるのは・・・どうなんだろう?

あれはあれで気持ちよかったのだろうか?

途中で嫌になって・・・

・・・私は苦痛に感じたが・・・他のメイドはどうだったのだろうか?

エドガーに抱かれるのは安心できて気持ちよく感じられる

彼に私があの時の魔女だと告げるのは・・・どうなんだろう、必要ない気がしてきた

酔っているのかもしれない

彼もなんとなく酔っている気がする

彼がの腰が激しく動く

声が抑えられない

彼を抱きしめる

身を固くして背中がそる・・・腰が跳ねる

彼が引きぬいて

おなかの上に出している

目を閉じる

酔ったから都合よく処理する関係があるだけで満足できてしまいそうだ

昔のような一人で過ごすのは気が重い

今の生活は不思議な自由がある

奴隷になったはずなのに解放感がある

あの時はオリファルコンの研究をしながらいろいろな魔法を実験していた

全く成果が得られなくて苦痛だったが

それから解放されたのが・・・

エドガーが横に転がる

腕枕をしてもらう

シャロンに見つかったらどうなるか・・・少し試してみたくなったが

余韻を楽しんで自分のベッドに戻る

まだ酔いがさめない

そのまま寝ることにした

この環境は守らないと後悔するかもしれない

一人ぼっちになるのは・・・もうムリかもしれない。
< 17 / 24 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop