欲求不満な旅人達 (1st)

愚か者

汽車の窓から景色を眺める

4人掛けの席に3人で座る

ロビンとキースに今回の仕事の説明を終えて

キースにはもう少しクールな男を期待していたが違ったらしい

護衛には使えると思うのだけれどロビンが思っていた以上に能力が高い

それにしてもいきなり強盗殺人の調査とは

被害者は女性どれも性的な暴行を受けて殺されている

いまのところ3人まで確認されている

早く準備をして街を離れるべきだっただろうか

同期の男はすぐに仲間を3人集めて街を出ている

駒の取り合いに負けた、ただそれだけだったのだけど・・・ちょっとくやしい。

ロビンも欲しかった子がそいつに取られてしまったから

まぁ、占いで日にちと「淡い子」を選択しろとでたから

彼女のアッシュベージュの髪の淡い感じは間違っていないし

能力的にはたぶん欲しかった子よりも高い

紹介所 (ギルド) にいた男もこいつに先を越されたし

檻にいた女も先をこされて

私がいつも出遅れる・・・

今から行く街は大きいから紹介所と檻に行って使えそうな人材を探してみようか

そんなことを考えていた

---

駅に着く

案内役の男と合流する

細身で180cmくらい金色の髪を後でしばっている

歳は20代後半だろうか若く見える

たれ目の人のよさそうな感じだった

名前はソアラというらしい

ロビンが代理役で、キースは元囚人と説明して理解していた

同業者だろうか、こんな感じの男を連れて歩きたい。そんな気がした

キースの見た目が悪いわけではないけれど

体格はいいほうだけれど身長が私と同じくらい

顔の感じは気性が荒い印象を受ける

まぁ、護衛としてはなんの問題もない

4人で街を見てまわる

ソアラにも仲間がいたらしいが今は一人で行動しているらしい

大きな通りと事件現場、今夜の宿

飲食街の裏の風俗店の奥で1件

他の2件は人通りの少ない路地裏

4人で夕食をとる

キースが夜時間外欲しいと言ってきた

風俗店に行きたいのだろうか・・・3時間だけ時間を上げた

24時までにホテルに戻ること、戻らない場合はここの檻に入れてさようなら

・・・シンデレラか?

ロビンに店の前まで監視させるのもバカバカしいので部屋で休ませる

ソアラと2人で話しをした

賊とは一度遭遇しているらしいが手に負えなかったらしい

それで手近な街から人を呼んだとか

この町のギルドと人身売買所、檻を教えてもらう

ソアラ「仲間を集めているの?」

シャロン「私は何もできないから、それなりに人を集めたいの」

ソアラ「そうか・・・1人檻の中に・・・」

そう言いかけてやめた

シャロン「今回の件が終ったら回ろうと思います」

ソアラ「そうですね、時間があればお手伝いしますよ」

彼は来てくれないだろうな・・・そんなことを考えてしまった。

宿のベッドに入る

キースみたいに買ってすませれば・・・違うな私がしたいのはそれじゃない

なんとなくソアラを思い出して一人でした

相変わらず愚かなことをしていると思いながら
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