欲求不満な旅人達 (1st)

あっけない

朝食をとる

シンデレラはしっかり24時前にもどってきたらしい

これくらいの自由で満足して私のために命を懸けてくれるなら安いのかもしれない

私の恋愛対象からは外れていくけれど・・・

仕事の仲間にそれを求めないほうがいいのかもしれない

私とロビンがおとりになることにした

いままで襲われた女性が着ていた感じの服装をする

話を聞くとかわいらしい服か露出の多い服のどちらからしい

趣味を統一して欲しかった

ロビンに露出をお願いする短いスカートに肩を出して胸を強調したシャツ

髪をポニーテールにしてみた

私はひらひらしたスカートとレースのついたブラウスを着て

髪をツインテール・・・子供・・・コスプレか?

ロビンには護身用にナイフを持たせる

私は銃を上着に隠す

準備が終わったころには日が傾いていた

ソアラにレイピアを持たせてロビンに同行させる

キースはロッドをもって私から離れてついてくる

尾行されている感じだった

「怪しいやつ」を警戒しながら歩くとみんな怪しいやつに見えてくる

ショウウィンドウにうつった自分を見る

かわいらしい服装を最後にしたのはいつだっただろうか

暗くなってから繁華街の裏に移動した

風俗店の前を歩く

自分と同じくらいの歳のこが客を待っている

こういう人生もあったのだろうか・・・

その通りを抜けて薄暗い路地に入る

少し歩くと後ろに人の気配を感じた

キースかと思ったら違うらしい

後ろから羽交い絞めにあれる

男「暴れるな」

口を手でふさがれる

おとりは成功したが・・・キースは何をしている?

まさか、風俗店の前で女を選んで・・・

そう思った瞬間に男と一緒に倒される

あぶないな・・・もう少し考えて行動してほしい

キースがロッドで男の脇腹を突いたらしい

男は体制を立て直して腰からショートソードを抜いてキースに向かう

なんの間もなく男は走り出してキースに切りかかる

1撃目はロッドで防ぐが間合いを詰められてロッドが振れない

懐に入られて胸を刺される

あっという間の出来事だった

キースが倒れる

男がこちらに向きを変える

あっけない

こなんなにあっけないものなのだろうか?

・・・こんなはずじゃなかった

地面に座り込んで

必死にホルスターから銃を抜こうとする

手が震えてうまく取れない

男はたぶんこちらをうかがっている

暗くてよく見えない

抜いた銃を前に向ける

震えて定まらない

トリガーを引く

銃声だけが響き渡る

男が笑いながら近づいてくる

震える指が必死にトリガーを引いて弾を撃つ

当たるわけもなく

ショートソードを持った男が目の前に立つ

恐怖で歯をくいしばる

涙かあふれてきた・・・

男がニタニタ笑いながらこちらをみている

スカートが濡れて地面に水溜まりが広がる

私が漏らしたらしい

男の顔が醜くゆがむ・・・うれしそうだった

剣を突き出してくる

目の前に剣が迫る

次の瞬間それが消えた

ロビンが男を吹っ飛ばしたらしい

どうやったかは分からない

ソアラからレイピアを受け取る

ソアラが私を起こして物陰に運ぶ

銃声を聞いてきたらしい

キースを見て状況を察したようだ

ロビンと男が切りあって金属音が響く

ロビンの動きが男よりも速い

短いスカートをひるがえして

魔法で補強できるといっていたけれど、こんなに動けるのだろうか

レイピアが鈍く光っている

これにも魔法をコーティングしているのだろか

ソアラがキースの所に駆け寄ってロッドを拾う

魔法を唱えながらロビンの方へ駆け寄る

間合いを保ちながら通り魔の男に打撃を与える

どうやら彼は戦い慣れているらしい

ロビンは一度離れて息を整えている

動きやすい服装でよかったのかもしてれない

なんとなく楽しそうだ・・・相手は殺してもいい人間

本気を出していい相手なのだろう

魔法で何かして男に切りかかる

どちらが悪者かわからない気がしてきた

ソアラが距離をとる

男がショートソードで防ぐ

光を帯びたレイピアがショートソードを切る

男の顔が驚愕した瞬間、男の顔にレイピアが切りかかる

細い腕でよくやると思う・・・剣も体も魔法で補強しているのだろうけれど

動きの止まった男の胸にソアラが突きを入れる

倒れた男のを拘束する、意識はないらいし

ロビンが魔法を解いたレイピアが折れる

体は大丈夫なのだろうか?

ソアラが通り魔の男とキースの死体を警察に預ける

立てないでいる私を宿まで運んでくれた

漏らした女をしょって歩くのは・・・どうなんだ?

かっこ悪い・・・死にたい・・・そんな気分だ。

ロビンは何も言わない

なんとなく満足した顔をしている

部屋についてシャワーを浴びる

察した彼女がなぐさめてくれる

激しく感じたのは私の気分なのか彼女が高揚していたなのか・・・どちらでもいいか・・・
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