敏腕外科医はかりそめ婚約者をこの手で愛し娶る~お前は誰にも渡さない~
そんな話を聞いているうちにアフタヌーンティーセットが運ばれてきた。三段になった豪華なプレートには、チェダーチーズのサンドイッチやベーコンとバターナッツスクワッシュなどのセイボリー、チェリージュレやシナモンケーキなどのプティフールなどどれも色鮮やかでおいしそうなスイーツが並んでいる。
謀られたお見合いはさておき、孝枝が言っていた通りリフレッシュにはもってこい。
「聖と七緒さんは、いったいどこで出会ったんだい?」
利幸に質問され、スイーツに目を奪われていた七緒の心臓が飛び跳ねる。
その手の質問をされるのは当然だが、聖と話を詰めていないためどう回答すればいいものか。とっさに彼を見たものの、目で会話が成立するような関係性は築いていない。
「本屋さんだったね、七緒さん」
「あ、はい……」
ぎこちなく首を縦に振り振り、相槌を打つ。
本屋での出会いをどう演出するか、即座に頭の中にあれこれとシーンが浮かんでは消えていく。
「同じ本に同時に手を出して」