敏腕外科医はかりそめ婚約者をこの手で愛し娶る~お前は誰にも渡さない~

「ああ、狂喜する。窓を開けてみんなに知らせてやりたいくらいだ」
「やだ、やめてください」


聖ならやりかねないため本気で引き止めにかかる。
七緒が処女だとわざわざ発表するのは勘弁してほしい。


「なら我慢するか。でも……」


聖の眼差しが輪をかけて熱を帯びていく。


「七緒は俺だけ知っていればいい。これまでもこれからも」


プロポーズめいた言葉が七緒の心を捕らえて離さない。
七緒には後にも先にも聖だけ――。
ゆっくり近づいてきた彼の唇を今度こそ受け止めた。

重ね合せたまま優しく擦り、啄んでは熱を上げていく。
七緒の髪に指を絡ませ、握った手から聖の想いが伝わるよう。差し込まれた舌の熱さと読めない動きに意識を飛ばしかけるが、彼から吐息交じりに「七緒」と呼ばれるたびに引き戻される。
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