敏腕外科医はかりそめ婚約者をこの手で愛し娶る~お前は誰にも渡さない~

「いいだろう?」
「……少しだけなら」
「少しかどうかは約束できないな」


七緒を横抱きにしたままキッチンを出て螺旋階段へ向かう。


「この部屋の間取りは失敗かもしれない」
「間取りが失敗?」
「こういう状況を想定するならメゾネットタイプは避けたほうがいいな」


甘い雰囲気になったとき、ベッドルームが階段を上った先では遠いと言いたいのだろう。抱き上げたまま上るのも大変だ。


「私、自分で歩きますから」
「そうはいくか。せっかく捕獲したのに」
「虫みたいに言わないでください」
「七緒みたいなかわいい虫なら大歓迎」


そんなやり取りをしている間に部屋に到着。明かりを落としたまま中に足を踏み入れ、聖は七緒をベッドに下ろした。

聖が着ていたシャツを一気に脱ぎ去り上半身をあらわにしたため、七緒も自分の服に手を掛けたが……。
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