わたしのかわいいだんなさま
 あの悪夢から7年、アルヴィンの隣には彼の綺麗な綺麗なお嫁さんが座っている。そしてなぜか目の前にはポルノグラフ。

「殿下、新しい厳選集が出来ましたがお使いになられますか」
「使わねーって言ってんだろうが! この野郎っ! ビーバリオ、お前わざとやってんな!?」
「いいじゃないですかぁ?お嬢様のご懐妊中、大変でしょ。下着の替え持ち歩くのもぉ」

 ぐぶっ、と息を吐き出すアルヴィンを、お腹を大きくしたメリズローサが憐みの目で見つめながらたしなめる。

「アル、ダメよ手を出しては。こう見えてもカリンだって私と同じ妊婦なのだから」
「うえーい! だからお嬢様って大好きなんですよぉー。あ、ビーバリオ様は使ってますよ、殿下。なかなかいい具合のようなんで、どうぞ安心してお使いくださいね」

 いつの間にか付き合って、あっという間にビーバリオと子づくりしたカリンは、アルヴィンとメリズローサの子どもの乳母の座をちゃっかりしっかり狙っている。

 ひくひくと頬がひきつるアルヴィンの悪夢は、まだまだ末永く続きそうだ。

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